工場は観光資源

自然の絶景がなくても、美しい街並みがなくても、観光客を増やせる地域があります。それは、工場が集まっている地域です。夜に稼働する大きな工場はとても美しい。そのことに気がついた日本人の間で、工場の夜景を見に行く小旅行がブームになっています。

先日、北海道の室蘭市という、工場の多い都市に行きました。ここは、夜景ファンに人気の街です。この写真のような景色を見ることができます。

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出典:室蘭市ホームページ

夜になると、いろいろな角度から工場を見ようと、市内を観光客が車で動き回ります。自分の車がなくても、工場の夜景を見るためのバスツアーに参加することができます。バスだけでなく、船のツアーもあります。

観光客の中で目立つのが、大型のカメラと三脚を持っている人たちです。美しい夜景の写真を撮りたい人が、遠くの街からもたくさんやってきます。

最近は、工場夜景を売りにする日本各地の街が、協力して宣伝をするようになってきました。以下の市は、「日本七大工場夜景都市」という名前を使って、ホームページなどで一緒にPRしています。

室蘭市(北海道) http://muro-kanko.com/yakei.html
川崎市(神奈川県) http://k-kankou.jp/study_tourism/night/
四日市市(三重県)http://kanko-yokkaichi.com/night-view/
尼崎市(兵庫県) http://www.city.amagasaki.hyogo.jp/kanko/026846.html
周南市(山口県)
http://www.city.shunan.lg.jp/section/kanko/shunankojoyakei/koujyouyakei-top.html
北九州市(福岡県)http://sangyokanko.com/kojyouyakei/photogallery/index.html
富士市(静岡県) http://www.fuji-cci.or.jp/yakei/

出典:周南市ホームページ
出典:周南市ホームページ
出典:周南市ホームページ
出典:周南市ホームページ

先駆けは川崎市です。2008年、市役所の職員がバス会社に働きかけて、工場夜景のバスツアーが始まりました。それまで川崎は工場地帯としては有名でしたが、観光客が集まる場所ではありませんでした。でもバスツアーは好評で、テレビや新聞、雑誌にも取り上げられて、工場夜景ブームが起こるきっかけになりました。

今は7大都市ですが、今後、別の工業都市も名乗りを上げ、仲間に入ってくるでしょう。8大都市、9大都市と、数字がどんどん増えるのは間違いありません。

出典:川崎産業観光振興協議会発行のパンフレット
出典:川崎産業観光振興協議会発行のパンフレット

 

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